なぜ、この診療をしているのか。開院にあたって考えたことを、そのままお伝えします。
体重が増えていく理由を、「意志が弱いから」「努力が足りないから」と説明されてきた方は少なくありません。実際に、そう言われ続けて相談する気力をなくしてしまった、という声も聞きます。
けれど体重には、遺伝的な体質、ホルモンの働き、睡眠や勤務時間、まわりの食環境、これまでのダイエットの積み重ねまで、自分では選べなかった条件がいくつも重なっています。自分のせいだけじゃない。意志の力だけで押し返せる問題ではありません。
日々の外来で、高血圧・脂質異常症・糖尿病・脂肪肝といった生活習慣病の患者さんを診るなかで、その背景に肥満が深く関わっていることを繰り返し感じてきました。数値だけを薬で下げても、根にある体重の問題に手をつけなければ、同じところに戻ってしまう。そういう場面が何度もありました。
だからこそ、医学の側から支えられることがあると考えています。責める場所ではなく、一緒に整理して次の一手を決める場所でありたい。それが当院の出発点です。
